自分の好みに合わせて家具や壁などをカスタマイズできるDIYは、
作る楽しさを味わえるだけでなく、リフォーム費用を抑えられることもあります。
しかし、ケガや建物の被害といったリスクも理解したうえで行わなければ、
節約できるどころか余計な出費にも繋がりかねません。
そこで今回は、初心者や賃貸住宅でも安心してDIYを行うために、
最低限押さえておくべき知識と、おすすめのアイデアについてご紹介します。
DIYを始める前に知っておくこと
DIYリフォームを失敗させないためにも、最低限以下の点を覚えておきましょう。
費用の節約を目的にしないこと
DIYでセルフリフォームができれば、業者への手間賃を支払う必要がなく、
リフォーム費用を節約することができます。
しかし、知識や技術が伴っていない難易度の高い作業を行ったばかりに、
建物に傷をつけたりケガをしてしまったりすると、
本来業者に支払った金額以上の出費が発生してしまいます。
破損は自己責任
メーカー品の多くは、メーカー指定の工法や部材以外で施工した場合は、
メーカー保証の適用外としています。
そのため、DIYで誤って部材を破損したり、完成後に不具合が生じたりしても、
部材の交換や修理に出すことができません。
賃貸は原状回復規約の確認を
国土交通省は、賃貸物件の原状回復の範囲について、
自然損耗のため退去時に原状回復をする必要はない」
と、ガイドラインの中で定めています。
しかし、DIY作業中に壁や床を誤って傷つけたり、設備を破損させたりした場合は、
故意の過失とみなされ、原状回復費用を負担しなければなりません。

初心者向けおすすめDIYアイデア
以下からは、
- 複雑な計算や建築の知識がなくてもできる
- 道具が簡単に揃う
- 賃貸でもできる
の条件を満たす、おすすめのDIYアイデアをご紹介します。
ディアウォールで収納を追加
【若井産業公式HPより引用 http://hi.wakaisangyo.co.jp】
ツーバーフォーの角材を、天井と床に突っ張り棒のしくみで強力に固定するアイテムです。
ただ単に角材を壁掛けとして使うだけでなく、塗装したり、
数本で組み合わせてテレビ棚やキャットウォークを自作したりと、
非常に応用しやすい点がDIYで人気を集めています。
ペンキ下地シートで塗装に挑戦
【楽天ショップより引用 http://item.rakuten.co.jp/kabegamiyahonpo/rkcs-dc-pait-90/】
DIYでも人気の高い塗装ですが、失敗した時のリスクも高く、
賃貸住宅となれば気軽に行うことはできません。
このようなときは、「ペンキ下地シート」を貼って、その上から塗装を行うと、
退去時にシートごと塗装を剥がして元に戻すことができます。
ペンキ下地シートは、壁や家具のほか、ドアや収納の扉、
さらに冷蔵庫などの家電にも使用できますので、
DIYの選択肢がますます広がるアイテムです。
フローリングシートで床をリメイク
【楽天ショップより引用 http://item.rakuten.co.jp/royal3000/b506-16/】
フローリングシートを使って床をリフォームするDIYです。
DIY用のフローリングシートは、釘や強粘着の接着剤を使用しないため、
賃貸でも既存のフローリングの上に敷くだけで、簡単に床のリフォームが可能です。
既存のフローリングの上からさらにフローリングシートを貼ることで、傷の防止にもなります。
フローリングシートのタイプは、薄型の木材パネルやクッションフロアなどがあり、
カラーや模様も幅広くラインナップされています。
インテリアのイメージに合わせて、好きなデザインを組み合わせてみましょう。
特に賃貸住宅では、防音規約で使用できる床材が決まっていることがありますので、
フローリングのデザインがインテリアにそぐわないとお悩みの方におすすめのDIYです。
まとめ
自らの手で簡単にリフォームを行えるDIYは、
とても魅力的なアイデアが沢山登場しています。
DIYは、まずは小さくて簡単なもので練習し、道具やスキルが整ってきたタイミングで、
徐々に大きな家具造りや広範囲の塗装などに挑戦していくことをおすすめします。
ケガや事故、設備の破損などのリスクにしっかり備えておくことで、
より充実した物づくりの喜びが味わえることでしょう。