お家の床を無垢のフローリングにしたいと一度は憧れた事はありませんか?無垢といっても、木の特徴や施工を希望する箇所によって、選び方の注意点は様々です。今回は、無垢フローリングの主なラインナップについてご紹介します。
主に無垢フローリング材に使われる木の種類
無垢材を選ぶ時には、「広葉樹」か「針葉樹」かという、2つのグループのどちらに属しているかが重要になります。
フローリングに使われている無垢材には、主に以下の種類があります。
(広葉樹)
オーク(ナラ)、チーク、サクラ、メープル(楓)、ウォルナット(クルミの木)、樺、タモ、ブナ、カリン
(針葉樹)
ヒノキ、パイン(松)、スギ
広葉樹のラインナップには硬い木材が多い事がわかります。頑丈で重厚感のあるウォルナットや、強度のあるオークなどは、大型の家具にもよく使われています。
一方、針葉樹はその名の通り、葉っぱが針のようになっている物が多く、寒冷地などで大規模な樹林を作成します。日当たりの悪い土地で日光に当たるように高く伸びて育つため、細く長く、柔らかい材質の木材です。
カットされているか、一枚物かで値段が違う
天然の木がそのまま使われている無垢材は、3タイプの仕上げ方があります。
➀無垢材に浸透させるタイプ
・オイルやワックスなど
➁無垢材の表面をコーティングするタイプ
・ウレタン樹脂の塗料など
➂無塗装のまま
どのタイプにも、どちらにもメリットとデメリットが存在します。
➀のようにオイルやワックスなど浸透性の塗料であれば、木材本来の手触りや木目を損なうことなく仕上げる事ができます。ただし、傷から守る力はありませんので、物を落とした時には傷がついてしまいます。
➁はウレタン樹脂を含む塗料でコーティングする仕上げ方です。見た目はつややかで明るい印象となりますが、木の手触り感は失われてしまいます。また、傷がつくとプラスチックをひっかいたような白い傷跡が残り、とても目立ちます。
ナチュラルな状態を残すために、➂のようにあえて無塗装にする方もいますが、無垢材は柔らかくて傷つきやすく、お茶などをこぼすと浸透してしまうという弱点があります。少しでも床を保護したいという方は、塗装で仕上げておいた方が良いでしょう。
また、先に仕上げ材が施された状態で販売されている無垢材もあります。
●こちらもご参考下さい。
→無垢のフローリングのメリット・デメリット
無垢のフローリングの選び方
■色で選ぶ
床の色はお部屋全体のカラーを決めると言っても過言ではないでしょう。インテリアの印象を決める大事な箇所ですので、希望する雰囲気に合わせたカラーを選ばなくてはなりません。
ウォルナット等の濃い木は塗装で仕上げてもあまり色味は変わりませんが、スギやヒノキなどで濃い色に作り変える事も可能です。
■硬さで選ぶ
無垢の床材を選ぶ時には、傷に弱いというデメリットを納得して購入しなくてはなりません。椅子やキャスターを使うとすぐに傷がついてしまいますので、カーペットやなどで保護して使うのがベターです。さらに、無垢材は木の種類によって硬さが大きく違ってきます。
ある程度硬く、耐久性のある木を選びたい場合は、広葉樹の無垢材を選ぶと良いでしょう。色合いも濃いものから優しいものまで、設置したい部屋の雰囲気に合わせて選ぶ事ができます。
傷がついても良く、足で踏んだ時の心地よさを優先したいという方には、柔らかい針葉樹のスギやパインがおすすめです。
針葉樹は香りの良い木が多いので、ヒノキなども書斎や寝室など、ゆっくり落ち着くスペースの床材にぴったりです。
まとめ
無垢フローリングの人気は未だ根強く、ふみ心地の柔らかさや天然素材の安心感から、多少費用が心配でも、無垢フローリングにした時の見積もりを取りたくなるようです。
高価と言っても、継ぎ足しのあるリーズナブルなタイプもありますので、お手入れや傷を気にしないのであれば、お部屋をナチュラルな雰囲気で満たせる無垢のフローリングを検討してみてはいかがでしょうか。
●こちらもご参考下さい。
→無垢のフローリングのメリット・デメリット